アジ・メバル・ライトゲーム用にタングステンジグヘッドを使ってみたいけど、近くに売っていなかったので作りました。自作に必要なものと作り方を載せましたので参考になればと思います。
タングステンジグヘッドの作り方
ハンダを使ってタングステンジグヘッドを作ります。
ハンダを溶かしての作業ですので、換気をしながら火傷と机の焦げ付きに注意して作業してください。
自作に必要なもの

- タングステンビーズ
- ジグヘッド用フック
- ハンダごて
- ハンダ(線径0.8mm)
- こて置きスポンジと受け皿
- ニッパー
- ピンセットまたはラジオペンチ
- 木の板(ハンダの下敷き用)
- 精密計量器(写真にはない)
出来上がり重量を確認0.00まで計測できるもの
精密計量器以外全てが100均で購入できます。
材料の説明
・タングステンビーズ
Amazonで購入したフライタイイング用4.6mmのビーズを使用します。
仕上がりは0.9g前後になります。
・ジグヘッド用フック
土肥富レンジクロスフックMサイズを使用します。
工具などの説明
・ハンダごて
ハンダごては100均で500円だったかで購入しました。
・ハンダ
ハンダは0.8mmのものだとビーズの仮止めがしやすかったです。
・こて置きスポンジと受け皿
こて置きスポンジは水に浸して使用します。
こてに付いたハンダや、こて先が汚れた場合こすりつけて取ります。
また、スポンジを切ってこてを置く台として使用します。
・ニッパー
ハンダを切るために必要です。
・ピンセットまたはラジオペンチ
ビーズをハンダで溶接する際に使用します。
・木の板(ハンダの下敷き用)
面の広いものをおすすめします。
ハンダが下にこぼれてしまった時に机を焦がさないようにする為に使用します。
・精密計量器
0.00まで表示できるものがおすすめです。
完成したジグヘッドを計量するために使います。
タングステンジグヘッドを作る
作り方自体はシンプルで、タングステンビーズとフックをハンダでくつけるだけです。ハンダ付けの際とビーズの固定に少しコツが要ります。
タングステンビーズとフックをハンダで仮止めする


ビーズに穴が空いているのでフックを通します。


ハンダをビーズとフックの隙間に入れ込んで仮止めをします。両端のはみ出し量は1mm程がベストです。
仮止めをすることでビーズが自由に動かなくなりハンダ付けがしやすくなります。また、仮止めのハンダがあることで、ハンダを溝の中に流し込みやすくなります。
ビーズの溝にハンダを流してフックを固定する

ハンダごてにハンダを当てて溶かします。
この時のハンダの量は2.5~3cm程が丁度よかったです。
溶かす前に長さを測って、目安部分を軽く曲げるとわかりやすいです。
作るものによってハンダの量は変わるので適宜調整します。

液体ハンダをビーズの仮止めしたハンダに接触させながら溝に流し込みます。
仮止めをしたジグヘッドを持つ時は、絶対にピンセットかラジオペンチを使ってください。ハンダの熱で火傷します。
流し込むコツは、溝にハンダごてを当ててビーズを温めることです。ビーズが温まると液体のハンダはスルッと溝に入っていきます。

ハンダが固まる前にフックを動かしてビーズの位置の調整をします。
上図のようにしてビーズの位置を決めます。

位置の調整が終わったら、息を吹きかけてハンダを冷まします。
ハンダが冷めればビーズとフックは固定されます。
水平バランスを確認して完成

フックアイに棒を通してぶら下げ、ジグヘッドが水平になっているか確認します。

重量を確認して、満足いく出来なら完成です。

ジグヘッドが水平にならない場合の対処
ビーズの位置が悪いとフックが水平になりません。
接着したハンダをもう一度溶かしてビーズの位置を調整します。
絶対水平にしないとダメなわけではないので、気になるようなら再調整します。
多少尻下がりでも釣果に影響はありません。

ジグヘッドが尻下がりになるのは、重りの位置が後ろになってしまっているからです。
写真のような位置では後方重心になってしまっています。
修正方法は、もう一度ハンダを溶かして位置調整のやり直しです。

フックをピンセットまたはラジペンで持ち、ハンダごてを固まったハンダ部分に当てて加熱して溶かします。

ビーズが自由に動くようになったら位置を調整して、位置が決まったら息を吹きかけてハンダを冷まします。
ジグヘッドが水平になっているか確認できたら修正完了です。ダメならもう一度同じ様に修正をします。
また、0.2gなどの超軽量重りと長いフックの組み合わせだと、どうしても水平にならないものもあります。その場合は諦めます。
ハンダごてが汚れると作業効率が悪くなる

こて先が黒く汚れてくると、熱の伝わりが悪くなったり、こてに液溜まりを作り難くなります。
その時は、水を含ませたスポンジに汚れた部分をこすって汚れを取ります。
こて先がきれいになったら大丈夫です。

ちなみにこのスポンジは、切れ込みを入れてこて台として使用します。
おすすめタングステンビーズなど

タングステンビーズ(4.6mm)を使用しての作成でした。
重さのばらつきが少なくとてもいい製品です。
Amazonのフライマートと言うショップから購入できます。
サイズ・重量は、色やカット方法で違いますので好みのものを選んでください。
おすすめは4.6mm(0.72g)のものです。
このサイズだと出来上がりが0.9g前後になり、ワームを付けたら1g程になるので、水深が浅い場所での使用に適しています。
→Amazonよりこちらから確認

土肥富レンジクロスフック
他製品よりも鋭く刺さりは抜群です。
使えばわかる刺さりの良さ。私の一番のおすすめです。
サイズはSS・S・Mとあります。
SSは豆アジ・Sは15cmくらいまでの魚・Mは15cm以上の魚でといった感じです。余程小物狙いでなければMサイズで十分です。
→Amazonよりこちらから確認

300gまでのデジタル計量器です。
2000円以下で購入でき、使用感も悪くありません。
最小計量が0.05gからで精度が±0.09gですので、0.20gとかのジグヘッドの計量には向きません。0.50g以上からが適しているように感じます。
超精密正確には計れませんが、手軽に購入できてそれなりの計量ができますので、とりあえず欲しいって場合にはいい商品かと思います。
→Amazonよりこちらから確認
動画による説明はここから
動画で作業の流れを確認できます。
よかったら見てください。
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