エステルラインとPEラインを川越水上公園で試してみる-感想編-

タックルと道具

今回は新アイテムのエステルラインとPEラインを使っての試験釣行です。
釣行編と感想編の2つにわかれています。もしよかったら見ていってください。
この記事は「感想編」です。

釣行編はこちら

釣行記と釣果

川越水上公園プールフィッシング

釣行時間
6:00~13:00
釣果
ニジマス × 9匹
1匹53cmのでかいニジマス!
サクラマス × 1匹

今回のタックル

今回はPEとエステル導入の試験釣行です。
本当は各ラインにそれぞれ専用のロッドを揃えたいところなのですが、懐事情があれなのであるもので試してみます。

ライン

エステル:バリバス マスターリミテッドスーパーエステル 0.3号(1.4lb)
PEライン:ダイワ プレッソセンサーⅡ UVF+Si 0.3号(4.8lb)
リーダー:シーガーフロロマイスター0.8号(3lb)

ロッド

ダイワ:トラウトX60UL
ダイワ:イプリミ60XUL

リール(巻いた種類)

シマノ:SAHARA C2000S (PEライン)
ダイワ:月下美人MXLT1000S-P (エステル)

組み合わせ

エステル + フロロリーダー + トラウトX60UL
エステルの特徴はハリがありほとんど伸びがない故に感度がいいとされています。
ネットでは硬めのロッドとの組み合わせを見かけるので、自分の持っているものではこれになります。イプリミとの組み合わせも試したかったのですが時間がなくできませんでした。
スプーンは主に1g前後を使用します。

PE + フロロリーダー + イプリミ60XUL & トラウトX
PEは2種類のロッドで使用しました。トラウトXがPEラインに対応していないのでどんな感じになるのかが不安です。
スプーンは主に1.3-3gを使用します。

今回の感想

今回はいつも使っていたナイロン・フロロのみの時との比較の感想です。

エステルを使ってみて

良い印象

  • 1g以下のルアーの飛距離が飛躍的に伸びた
  • もぞもぞとしたアタリがわかりやすかった
  • 意外とエステルは切れずに強い
  • ラインが直線的になるので手元にアタリが伝わりやすい
  • 少しの風程度ならラインはほぼ真っ直ぐになる
  • 水の流れが掴みやすい

エステルの特徴であるハリと直進性は噂通りで、そこに極細ラインならではの飛距離が大変気に入りました。アタリも結構明確に伝わってくる感じを受けました。ナイロン・フロロだったら糸の弛みが一瞬張るだけで手元には伝わりにくい糸で取るアタリが、エステルの直進性とハリのおかげで手元まで信号が届く、そんな印象です。ごくごく小さなアタリも結構感じることができました。

弱い弱いと言われているエステルですがそんな事もありませんでした。
ポンド表記だけ見たらすぐ切れそうな感じはしていましたが(今回の糸は0.3号1.4lb)、実際には切れるような事はなく、瞬間的な力に対して対策を取ればある程度ドラグを強くしても大丈夫なようです。それでも限界値は高くないので扱いには注意が必要です。

イマイチな印象

  • キャスト後の巻き始めに糸が変に巻かれてしまう時がある
  • 糸ズレがこわい
  • 糸の高切れを防ぐためにドラグは弱めになる

直進性が強い為、スプールに糸が馴染まない状態、もしくはスプールに糸巻きMAX状態で使用すると、キャスト後に手元で余分な糸が出てしまうようです。糸巻きを少し少なめにするか、馴染ませてから使用した方がリールに糸が絡んでしまうようなトラブルは減ると思います。

それと糸自体が細いので魚との糸ズレがこわいなと感じました。エステルに限らず細糸は少しの傷から切れてしまうので注意が必要です。たまにチェックして傷がないか確認しながら釣りをしていました。

エステルに一番負荷がかかるのが合わせを入れた時と思われます。強すぎるドラグと合わせは高切れが発生しやすくなるので注意が必要です。合わせって恐らく糸によって変えることって難しいと思うので、そこは道具に助けてもらいます。ドラグを弱めに設定した状態で合わせを入れて、やり取りの中で足らない分の力を追加するやり方で対応しました。この辺は経験を積んで何が良いのか考えることが必要と感じました。
また、ドラグが弱い設定ということは、針の初期掛かりに対する力が少ないということになります。ですので、針先は常に刺さりが良いように鋭いものを使用した方が釣果にいい影響が出るのではと思いました。

PEを使ってみて

良い印象

  • アタリがダイレクトに感じる
  • 特定のルアーでの飛距離が飛躍的に伸びた
  • ガイドへの擦れ感が少いためか巻が快適に感じた
  • 合わせを入れた時にフックに力がしっかり伝わっている感じを受けた
  • しなやかなのでスプールへの馴染みがいい

PEならではのしなやかさと軽さのおかげで、飛距離が飛躍的に伸びました。ただ、ダイワのムーバーの様な面積が大きいスプーンは空気抵抗が強い為に空中で回ってしまったり姿勢が安定しないので、距離は伸びましたがとびっきり飛んだとは思えませんでした。ノア-Bや後方重心のルミオンなんかはぶっ飛んでいきましたので、スプーン形状によって飛距離は変わります。

ナイロン・フロロと違いPEは細い上に強いので、強引な力がいる大物に対して安心してやり取りができる点もいいですね。53cmのデカニジマスを掛けましたが、リーダー3lbの範囲でドラグ力を躊躇なく強くして魚を岸まで持ってこれたので安心して使えます。

PEラインはガイドによって性能が発揮できるかどうかかわります。
今回使用したトラウトX60ULはPEに対応していないガイドなので、PE対応のイプリミ60XULと比べると糸の抜け具合が違いました。両者の竿共に飛距離は伸びたのですが、トラウトX60ULの方が糸抜けが悪くガイドにPEラインが当たっている感じを受けました。使い心地を更に追求するならPE対応ガイドの付いたものがいいみたいですね。

合わせもダイレクトに力が伝わっている感じがあるので、スプーンやプラグ類への力の入力もがっつり素早くできるので釣りの幅が大きいのでは無いかと思います。ボトムやミノーなんかの釣りではPE使っている人が多いのもダイレクトな入力ができるからなのでしょう。使ってみて改めてその辺の感覚がわかりました。

イマイチな印象

  • 風で糸ふけが出てしまう
  • リーダーの結び目がガイドに当たって糸がからんでしまう
  • ルアーによっては飛距離がすごく伸びたかはわかりにくいものもあった

糸が何本かの撚り糸の為に表面積が大きく風の影響はどうしても受けてしまいます。
こればっかりはPEの特性なのでうまく付き合っていくしかありません。

結び目のガイド当たりは、ショートリーダーにすることで解決させました。
リーダーの長さは悩むところですが、短くしても問題なく魚はかかります。リーダーの長さと結び目の問題はこれから使用していく中でどうやって折り合いをつけていくか考える必要があります。

ちなみに、メインとリーダーの結びは3.5ノットにしました。
最初はいつも海釣りで使っているノーネームノットで結んでいたのですが、ガイドへの糸絡みでシステムの組み直しが発生した時に試しに3.5ノットに変更しました。これが思ったより十分な強さを発揮してくれて、53cmのニジマスとの格闘も難なくこなしました。簡単な結びの上に強い事がわかりました。

まとめ -とてもよかった-

エステルPE共に自分の中ではとてもいい印象でした。
それぞれに癖がありますが、その癖を超えるメリットが自分にはあったと感じました。

まず両方に言えるのは飛距離の良さです。
飛距離は糸の細さと軽さからくるものですが、フロロ3lbを使っていた時から考えるとえらい違いです。

もう一つは感度の良さです。
ナイロン・フロロと比べると糸の弛みがとても少ない為、手元への感じ方がダイレクトになります。小さなアタリでも感じることが容易になるので、魚の居る場所や層、やる気の有無を探ることが早く行えるのではないでしょうか。
アタリは今のロッドとリールでもほぼダイレクトに感じる事ができるので、感度のあるものに変えたらぜんぜん違う世界になるのではないかとワクワクしてしまいました。

PEに関しては文中にもある通り、海釣りでも使用しているのでおおまかな予想はしていて、やはりトラウトでも扱いやすく良いものでした。

そしてエステルですが、ネットで見るような使いにくさ「 弱い・よく切れる・バックラッシュ」は私は感じませんでした。飛距離・直進性・感度の良さに感動しました。癖や使い方はどんな道具でもあるものなので、メリットの方が大きいと思って気に入ったのなら、あとはその癖とどう付き合っていくかだけです。

ということで、PEラインは私の中で予想通りでした。エステルラインが思ったより扱いやすく楽しかったので、これからの釣りに採用することに決定しました。今回は新品の糸での試験釣行でしたが使い込んでいった時に勝手がどう変化するのか勉強です。
新しいアイテムでこれからどんな釣りができるのか楽しみです!


以上、エステルとPEの試験釣行結果でした。
釣行記もありますので合わせて読んでもらえれば幸いです。

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